ジョルノです。ググるとジョルノジョバーナばっかり出てくるから困ったもんです。そんではってんでヤフオクで探すとジョルノクレアにかき消されてしまいます。なんとも不遇なスクーターですな。 とはいいつつも生産期間は長く、'92の発売から'99年に4st化されたジョルノクレアが発売されるまで続いていたようです。ファットでおしゃれな外観でスポーツ系スクーター全盛の当時としては目を引くものでしたが、中身はどうもタクトのようで特に目を見張るものは無く、前後ドラムブレーキにトレーリングリンク式フロントサスペンションと旧来のもので手堅く固めた機械的には面白みのない車体といえるでしょう。 ジョルノ 車体色:ポモドーロレッドしかし、このジョルノが人気のあったのは事実のようで、ホンダ初となる4stスクーターが先述のジョルノクレアとなったのはこのジョルノの後継ならば確実に売れることが見込めたということに相違ありません。 なんといってもジョルノクレアは革新的一台で、新技術が目白押し。4st化、コンビブレーキ、アルミキャストフレーム、アイドルストップと、新技術を投入しては資本回収できずに終わるのが得意なホンダでも売れなくっちゃあシャレにならない。故に確実に売れるジョルノのクレアなわけです。 ジョルノクレア 車体色:サンドストームシルバーメタリックhttp://www.honda.co.jp/factbook/motor/giorno_crea/199906/index.html 機械的にはジョルノなんかよりジョルノクレアの方が何倍も魅力的ではあるのですが、いざ素人整備をすると考えると、とても手に負える代物でないのは容易に想像できます。こいつって気化器こそキャブですが、先ほどの例に加えてもセルとジェネレーターが一体になってたりとか、スロットル開度センサーが付いてたりとか原付の癖にハイテクでもう車並み(いいすぎ)。 先日、島の女房の実家から引き取ってきたのは、 '93 AF24 ジョルノ SN50R RP-150C キャンディグレイスフルパープル 非常に退屈な普通の2stスクーターです。故におぼつかないながらも多少は触ることが出来ます。 その昔、急な坂道で力なく止まってしまうため、次期主力に配備された3KJにより引退に追い込まれ倉庫の奥(のちに外)へ追いやられていたものを新品のタイヤを生かしたいがためと趣味のバイクいじりのために無理やり自家用船に載せてきました。 漁船に揺られるジョルノとれんもってかえってみてみると状態は思いの他悪く、いくつかは部品の交換の必要があるようです。 とりあえずメットイン、ファンカバーやエアクリーナーカバーなど外して単体で洗います。外装をはぐった後の車体はもう目も当てられない状態なので一応見なかったことにしておき(笑)、カウルなどにはポリッシュ入りのワックスをかけ、白い無塗装のパーツは紙ヤスリで削ってなんとか見た目はこれでいいかなあ。 機関の方はもともと掛かっていたエンジンなのでその状態に戻すのが先決。トラブルシュートはおいおい考えます。 以前農機具屋に見てもらったらしいのだが(結局直らなかった)その際に何故かプラグが抜き取られ持ち去られていた。一体何をしたかったのだろう?せめて何かはめて蓋をしておいて欲しかった。プラグキャップの中には虫が繭を作っていたりしているのでプラグホールから燃焼室に何かが入っている可能性もありますね。その辺は心配してもしょうがないですし、とりあえず腰上を開けたりはしないつもりなので無視しましょう。やってみてダメだったら考えます。 以前は掛かっていたエンジンですが、半年以上放置されているしトラブルの原因があるかも知れないのでキャブをばらして掃除しておきましょう。ってこれが凄い。もう泥やオイルで形も分かりません。 掃除する前のキャブそれに比べると中はそれほど酷くはありませんでした。何か正体不明の透明な結晶が付着していましたが、上手にとってジェットもきれいにして、まあまあok。負圧コックのチューブを口ですって、燃料が来ている事も確認して元通りに組み付ければそれで終わりです。 掃除しましたどろどろのエアクリーナースポンジを捨てて、買ってきた新しいプラグを取り付けたところでやることがなくなっちゃいました。仕方ないので始動確認してみますか。 タンクのガソリンは揮発してるのか無くなってるので携行缶のガソリンをいれ、出所不明な紺色のエンジンオイルをタンクに満タン入ってるけど惜しげもなく廃棄。手持ちのスズキ純正を入れておきました。 セルが回ればよいのですけど、バッテリーは完全に上がっちゃってて電圧も6Vほどしかないありさま。しぶしぶ何故か付いていないキックペダルの変わりにバイスクリップをつけ手でクランキングさせるとあっけなく始動しました。 ずれまくってるように見えるオイルポンプを調整し、アクセルの遊びをなくすとマジで普通にエンジン回ります。ナンバーもないので走って確認できないのが残念。 これで振り出しに戻るってとこですね。 実走して坂道が登れるかを確認せんといけませんが、そこんとこどうしようかなあ。 肝心のトラブルシュートは、 もしこれだけで直ってたら。。。 ・キャブのつまり(可能性低い) ・プラグの劣化(どうかなあ) ・エアクリーナーのつまり(最右翼) ・粗悪ガソリン(書いてみただけ) が原因。 ダメだったとしたら。。。 ・マフラーのつまり(解決策は交換のみ) ・抱きつき(オイルポンプの調整が...) くらいしかないよね。
やれやれ、普通に走っちゃったよ。 ヤフオクゲットキックペダルも装着し、なんだか安いエアクリーナーフィルターも装着し、十分に暖機を済ませてからうちの前でぶいーんってやっちゃったわけですが。 つまんねー(笑) とはいうものの実際は始動性はあまり良くなく暖機中にアクセル触ると止まったりするのを見ると本調子ではなさそうではあるのですが、この辺は普段乗るようにすると改善されちゃうような気もしますねえ。ナンバーが付いていればもうチョット何とかなるんですけど、これ以上は無理ですね。 さて、どうしよう。。。
なんか、乗るんだって。弟が。 いったんはエンジンも掛かって良かった良かったというところだったのですが、しばらくほって置いたために既にエンジンは掛からなくなっていました。それで弟が一生懸命キックしたんでしょうね。せっかくのヤフオクゲットキックペダルが堂々の破損!お亡くなりになってしまいました。 なんだか何故か振り出しに戻ってしまったってことで。(笑) エンジンは掛かるのわかっているので、今のところは他から仕上げていこうかなと思っております。 実は一般走行での最大の問題は ライトが固定出来ない! ライトの固定はライトの左右に出ている棒をライトカウルの穴に差込んだ後、下からネジで光軸あわせの感じで固定するというもの。 こんな感じの丸い穴があります しかし反対側はまるっきり折れて無くなってますね。で、どうするかというと。。。穴を作ってしまいましょう。 ディックレーシングのステー。ドリルでステーに穴を開けて、幅をグラインダーで整えて、上手にクランク状に折り曲げます。んでもって、カウルに穴を開けてボルトで固定するとばっちり出来上がり。 小さい方の穴でカウルとボルトで固定します。 控えめに言って完璧です。後はどうしたものかな。必要なものというと。 ・バッテリー ・自賠責保険 ・ナンバープレート ・キックペダル お金と相談だなあ。。。ん?エンジンかかるんかな?
何とかなりそうなのでエンジンをやっつけておきましょうか。 現状は、 ・始動困難、キック回数多し ・暖機中エンジンストップあり ・暖機中アクセル開でエンジンストップ ・回りだすと何とかなる たしかそんな感じだったと思います。 キックペダルはまたもヤフオク中古品をゲット。バイスクリップで山の変形したセレーションを修正して、難なく取り付けOK。早速キックキック! 予想通りでやっぱりダメ。簡単なところでプラグの火を確認してから、キャブレターをばらして掃除してみることにしてみましょう。 めんどくさいのでケーブルの類は全部そのまま。エアクリーナーボックスを固定ネジを外してから横にずらし、マニホールドとキャブの取り付け部を外してフロートチャンバーをナナメに巧いこと外しちゃいます。そうすればその状態でジェットにアクセスできると。 パーツリストで部品の確認をしておきました。メインジェットの他にはスロージェットというものは無さそうで、オートチョークの回路がそれのような感じです。口径のでかいメインはあまり詰まるようなこともなく始動とも関係は薄いのでクリーナーをプシュっとしておいて済み。オートチョーク系統のフロートを通っている穴とキャブ側の穴は念入りに掃除しておきます。特にフロートの方はどうも怪しいのでじっくりと。 さくさくっと組みなおしてキックしてみるとあっさりとエンジン始動。。。が、すぐストップ。 何度やっても同じ感じ。状況は以前と変わらずというところですね。 キャブの可能性も捨てきれないところだけれども、やっぱりここはスクーターお約束のマフラーのつまりかなあ、と排気管付け根のボルトを緩めて少し排気漏れする状態を作り始動確認。 ビンゴでした。エンジン停止の原因はマフラーのつまり! 少し大きな音でアイドリングも続きアクセルにあわせ回転も上がります。 次の目標決定。マフラーの詰まり対策。 テクニカルショップに電話してマフラーのことを相談すると、在庫として旧dio用を持っているとのコト。早速10分でマフラーを外して形状あわせに向かいました。 勇んで持っていったものの、結果、合わないことが判明!残念。 「じゃ焼いたら?」 GIストーブ登場。小一時間あぶり続けエアーを吹き込む。もう、もくもくと白煙が。 断続的に続けていくとなんとマフラーからファイヤー! ![]() ほんとに出ますよ、写真みたいに。熱心に続けていくとだいぶん収まってきましたんで終了。 つけて確認はまた後日。ふふふ。
付けました。 キック一発。。。とは行きません。で、なんどか繰り返しつつ、エアスクリューを調整して何とかアイドリングできるところまで持っていき、そのまま暖機完了させたところで再度アイドリング調整とエアスクリュー調整をします。 しばらく待って後は全開!全開!全開!(無理は禁物) 50ccとは思えないほどの白煙を噴出し内部の残留オイルを焼き飛ばすと、もうばっちり。 一度エンジンを止め、暖気後再始動の確認も一発始動。その後の冷機始動でもキック一発。始動性についてはまずまずの結果です。ナンバーないんで最高速確認とか出来ませんけど多分大丈夫でしょう。スピードは出ずとも普通には走れそう。 あとは、自賠責はいってナンバー登録。まてよ、バッテリー交換があるなあ。
ようやくバッテリーを交換しました。 素性の良く分からないヤフオクゲット品で一応新品。特殊で高いバッテリーなのですが、まあまあの値段で購入できました。よかったよかった。 座席の下にねじ込みます早速装着。ばっちりウインカーも点滅して問題なし。んで、エンジンもかかる状態なんだけど何故かセルスイッチを押してもなんも反応無し。リレーも作動の音がしないから、こりゃあスイッチかなあ。 一番簡単なハンドルのところのスイッチボックスを開けて、接点復活剤なんかでちょっといじってやるとなんだか意外と簡単にきゅるる〜ってかかりました。これまた拍子抜け。 車体番号の石刷りとって自賠責保険に入るように手配しておきました。うまくいけば来週には走れるかも。とりあえず三坂2発?
ナンバーがやってきました。 自賠責保険はいつものテクニカルショップにお願いしておいて、それを持って女房に登録に行ってもらい無事にナンバー登録です。なーんにも苦労しなかったようです。なんか適当過ぎない?> 砥○町 ![]() 明日は引越しの手伝いであまり乗れそうにありませんが暇をみてタイヤの空気を入れに行かないとね。うちの自転車空気入れだとホイールが邪魔して入れられないのですよ。テクニカルショップまでひとっ走り。 とりあえず納車前にはガソリン満タンにしてひとっ走りしてみました。適当に長く走れるところを選んで20分くらいは大体全開で走って不具合のないことを確認。最高速度は50km/hどまりでした。残念。マフラーの詰まりかベルトの磨耗他駆動系かどうでしょうね。 前ブレーキのワイヤーがなんか怪しいのと、燃料計がうごくんだけど満タンまで針が振れない。他は問題なし。 無事納車。まあよかったよかった。ちゃんと走って。 次はツーリングだー! |